モチゼーションとは、債券を額面より高く取得して満期まで保有する場合に、その償還差損を期間按分して、簿価を平均的に引き下げていく会計処理の方法をいう。
アモチゼーションを行うと、各期の利回り(単利)は年々大きくなっていく。
債券を償還(額面)金額と比べて高い価額(オーバーパー)で取得した場合、償還時に額面と取得価額の差額相当分の損失(償還差損)が一度に発生する。
債券投資において、投資家は償還差損益を満期日の属する決算期に集中させずに、平準化させて期間収益の安定化を図りたいと考えることがよくある。
これに対応する会計処理が「アモチゼーション」で、償還時にその損失を一度に計上する代わりに、所有期間に応じて均等に分散して損失を計上する。
これによって、債券の帳簿価額がその分だけ引き下げられ、期間収益の安定化を図ることができる。
なお、この計上方式を選択するのは任意であるが、所有する全ての債券に均一採用しなければならない。
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