安定株主とは、ある企業の株主のうち、その企業の業績や株価など目先の動きには左右せず、長期に株式を保有する株主のことを言います。
安定株主の典型例は、その企業の経営者、従業員持株会、その企業との取引関係などから株式を保有している金融機関(メインバンク)、取引先企業などが想定されます。
企業にとって、経営の安定化は不可欠の課題であり、その条件のひとつに安定株主が必要とされています。
たとえば、敵対的買収から逃れるためには、企業を実質的に支配できるとする議決権の過半数を安定株主によって所有されていれば経営が安定するわけです。
バブル崩壊以前は、関連企業や取引先企業などと株式を持ち合うことにより安定株主を確保し、日本企業は経営の安定化を図ってきました。
しかし、バブル崩壊後に企業の持ち合いは徐々に解消され、関連企業や取引先企業による株式の保有は、相対的に減少傾向にあります。
対義語は「浮動株主」
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