アノマリーとは、市場の変化について投資理論などでは合理的な説明ができない現象のことである。
一般的に、株式市場などのマーケットにおける株価変動は、経済合理性に基づいていると言われるが、時により経済合理性だけでは説明できない現象も発生することがあり、これをアノマリーという。
日本の株式市場における、アノマリーのいくつかの代表例をあげると、以下のとおりである。
・ 12月の株価は安く、逆に1月の株価は高い
・ 節分天井、彼岸底
・ 5月の連休前後や11月は暴落する
「12月の株価は安く、逆に1月の株価は高い」というのは、12月のうちに損失の生じている株式を売却すれば、その損失によって節税効果が期待でき、逆に、その売りが一巡することによって、1月の株価は高くなる傾向があるというように、合理的な解釈が可能だという考えもある。
「節分天井、彼岸底」、「5月の連休前後や11月は暴落する」というのは、なかなか合理的な説明が難しいというように、市場は常に経済合理性に基づいて動くとは限らないということである。
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