アンダーウェイトとは、株式の市場用語で、資産分配を決める際、任意の投資対象を、基準となる資産分配比率よりも少なく分配することである。
例えば、日経平均株価をベンチマークとした投資信託のファンドマネージャーが、ベンチマークよりも高い運用成績を残そうとした場合、相対的にパフォーマンスの高くなりそうな銘柄の構成比比率を上げ(オーバーウェイト)、相対的にパフォーマンスの低くなりそうな銘柄の構成比率を下げる(アンダーウェイト)。
このように、自分の運用するポートフォリオのパフォーマンスを向上するために、相対的にパフォーマンスの低くなりそうな銘柄の構成比率を下げることを、アンダーウェイトというのである。
もっとわかりやすい例でいえば、現預金30%、債券30%、株式40%でポートフォリオを組んでいる状況で、今後、株式のパフォーマンスが悪くなると予測し、現預金40%、債券40%、株式20%といったように、株式への投資配分を落とす場合、株式をアンダーウェイトすると言う。
アンダーウェイトに対して、ベンチマークと同じ構成比率であることを「ニュートラル」、ベンチマークより高い組入比率であることを「オーバーウェイト」という。
また、株式や債券についてのアナリストレポートでも、その銘柄に対する評価としてアンダーウェイトやオーバーウェイトといった表現が使われている。その場合のアンダーウェイトとは、その銘柄のパフォーマンスがベンチマークの予想されるパフォーマンスよりも悪く、その銘柄の組入比率を下げたほうがいいと投資判断される場合に記載されている。
PR